オケラ第三世代
2017年6月21日
三ヶ月ぶりに水槽の水苔を入れ替えた。水苔は結構ケラの餌にされているようで、粉々になるにつれ葉物野菜や赤虫などの餌の減りが早くなる。与えた餌をたくさん食べてくれるのは嬉しいが、水苔が土っぽくなるとトンネルの観察がしにくくなるというデメリットもある。
おーまえ〜の・・・こーれくーらい〜
うおッ、まぶし
どうもありがとう(ペコリ)
こっちおいでよ!
そろそろおうち帰ります
さて。だいたい成虫で水苔に紛れてしまうこともないので割と雑に作業していたが、底から 10cm くらいのところでキラッと光る米粒状のものを発見してしまった。
卵だ。
通常、ケラの卵はしっかりとして弾力のある卵室(産室)に守られているはずなのだが、それらしい手応えはなかった。
その辺りひとつかみ分程度の水苔に、卵はぽつぽつと散乱していた。
こうなると油断できない。このケラたちがちびっこだった頃の引越しのように、古い水苔を手のひらの上で慎重にばらし、卵を確認しなければならなくなった。
卵室を作らないで産んでしまったのか、それとも材料が足りなくて上手に作れなかったのか。親ケラに栄養が足りなかったのか、きょうだいが邪魔して作れなかったのか。
こういうケースは自然界にもあるのだろうか。
水槽ケラの総数は 3/22 の56匹から12匹減って44匹。うち成虫が42、幼虫が2。
卵は14個。1回に産卵する平均的な数だ。
卵の中身がみんな無事だとすれば、2匹増えていることになる。
卵室がないのでどうなるかわからないが、14個の卵たちは周辺の水苔と一緒に小さい瓶に隔離しておいた。