オケラの卵室作り
2017年9月22日
ラムチャンが再び産卵していた。
前回、はじめ色が黒っぽい卵と白っぽい卵があり、そのうち全部同じ色になったのだったが、今日の卵を見るとどうも産みたては黒っぽいらしい。スモーキーグレー。
それにしても、ラムチャンはよほど壁際に卵室を作るのが好きらしい。強度は土の比ではないので、賢い選択かもしれない。自然界で言えば、岩肌に沿って作るようなものだろうか。
奥を覗き込むと、ラムチャンが穴を埋めているシルエットが見えた。
なるほどなあ。まずアリの巣の部屋のような空間を作って産卵したら、最終的に出入り口をふさぐのか。
約1時間後に覗き込むと出入り口はすっかり塞がれており、ラムチャンは卵室のエクステリア工事に取り掛かっていた。
上左右からぐるりと固めている。
こうやって見ると卵室の中は結構スペースが広いが、外から固められて徐々に狭くなっているようだ。
9月20日産まれのベビーケラたち---通称 920 Bros. (今決めた)は、あまり動きまわらないで寄り添いあっている。まるで網戸に群がるカゲロウみたいだ。
昨晩1本入れてみたけど、さすがにまだ赤虫は食べないか。
じっとしているのは、もしかすると1回目の脱皮の準備なんじゃないかと思ったり。孵化後どのくらいから脱皮が始まるのかわからないが、卵室脱出前に2回も脱皮するとかいう噂があるので期待している。
動く!オケラの赤ちゃんたち
2017年9月20日
明朝から孵化を始めたらしいベビーケラたちは、夕方にはほとんどパンダ柄に色づき、卵の殻に頭を突っ込んで中からぺろぺろと舐め回していた。個体に比べて卵の殻の数が少ないように見えるので、最終的には全部食べてしまうのだと思う。
腹から見ると真っ白だけど、頭部や胸部の上側は黒くなっている。カメラを通すとよくわからないが。
熱心に瓶の内側をぺろぺろしているものだから、もっと栄養採れそうなところを舐めなさいよと声をかけたくなる。
7月3日に我が家に飛んできたメスケラをいつまでも「他所から来たお嫁さん」と呼ぶのは不便なので、「ラムチャン」と名付けることにした。昨年我が家で産まれて成虫になったラムチャンのパートナーは「モロボシ」だ。モロボシの両親がベガとアルタイルなので星つながりでいいんじゃないかな。
ラムチャンが卵を産んだのは9月3日だった。18日で孵化したということだ。卵の正確な数はわからないが、ベビーは10匹以上いるようだ。
19時ごろに観察すると、半日前と変わらず狭いところでぎゅうぎゅうになっており、身動きが取れていないように見えた。自然の中でも卵室の内部はこんなもんだろうと思ってそのままにしておいたが、土製の卵室と違い壁の半分は固い固いガラスな訳で、21時ごろいたたまれなくなって周りの水苔を崩してやった。
ベビーたちが生き生きと蠢き始めたので、これでよかったのかな。
モロボシの末の弟妹も人為的に崩した卵室で孵化して育ったので、まあ大丈夫かなと思う。
他所から来たお嫁さんケラの子、孵化!
昨夜見たときはまだだったんですけどね、夜中に始まっていたようです。
ぎゅうぎゅう。
よくよく観察すると、このカタマリ以外のはぐれ卵も孵化していました。
むちゃくちゃかわいいです。
久々のケラ飼育ケース一斉清掃
2017年9月6日
タイトルの通りです。
いつもどおりケラの生き残りの数を数えながら掃除。まずは大キャンディポットから。少し狭いせいか、餌の減りも土の汚れるスピードも相変わらず一番早い。
なんと、7月12日の掃除の時と変わらず、成虫5匹、幼虫1匹。幼虫のひとはまだ大人になってなかったのか。
ちなみに、7月12日にここから隔離した卵は全く孵化する様子なく、処分した。
見た目にお腹のふくふくしたメスがいたので持ち上げると、体をぎゅーっと縮めてますます丸くなった。
続いて金魚鉢。
9匹の生存を確認。なんとこの子たちも7月12日から全て生き残っている。
最後に水槽。
動きが素早く、写真を撮るのに苦労した。
水槽は6月21日以来の掃除だ。あの時は成虫42匹、幼虫2匹いたが、きょうだいの中でも早く生まれたお兄さんお姉さん組で、次々寿命を迎えている。1匹は別の瓶でよそからきたお嫁さんと暮らしているので、差し引き43匹。そこからどのくらい減ったのか。
結果は、成虫15匹、なきがら4匹。
これまでには見られなかったことだ。死骸は放っておけばきょうだいの餌になっていたのだが、確かにこの最近は地上に横たわったまま人間が処分するしかない状態のものも数匹いた。
結局、20匹程度はケラたちが処分したものの、生き残りの数が減って、ついに処理能力を超えてしまったのだろう。
今回も卵室は発見できなかったが、美しく光る卵の粒を数個、食欲旺盛な成虫たちから隔離することに成功した。
2017年9月7日
朝の餌やりの際、水槽の真新しい水苔の上にまた亡骸が転がっているのを見つけた。前日の掃除の時、尾葉の片方が半分の長さになって動きの鈍いのがいたが、その子のような気がする。
モテなかったオケラが結婚していた
2017年9月3日
例の、鳴き声の下手くそなオスケラは、姉だか妹だかにはまったく相手にされていなかったので、よそから嫁いできたメスと2匹ぽっちで住まわせていた。
相変わらず毎日下手くそな歌を歌っていたオスだが、お嫁さんもとうとうほだされたらしく。
産んでいる。
底の方の卵が黒っぽいのは気になるが。
よそから来たオケラでもやっぱり卵室が作れないということは、土の材質が悪いのかなあ。
きょうだいと離しているとはいえ自分の卵を食べないものなのかどうかわからないので、卵はこの瓶に残したまま、成虫2匹を別瓶に移した。
卵の周りの土は少しぺたぺたしていた。
ここに十数個まとまっているもののほかにも、ばらばら産み散らかした卵が見え、それもそのままにして、上の方の水苔は新しいものに替えた。
無事に産まれてほしいなあ。
寿命を迎えるケラたち
2017年8月26日
梨を入手したのでケラにおすそ分け。
なんでズームしたの気づいた。
さて、ケラの寿命は1年。週に一度は地上にボディが転がっている。たいてい放置しておくときょうだいの餌になるのだが、3日経ってもそのまんまのやつは人間がつまみ出すことにしている。飼育ケースの空気穴から入るコバエの苗床になっても困るので。
これは発見したばかり。このような感じで横たわっている。
2017年8月30日
ケラは飼育ケースのフチに沿ってぐるぐる走り回る。人間側もわざと餌をフチに沿って撒く。今個体数が減ってちょうどいいのか、フチがよくベベル状になっている。ベベルってなんだっけ、面取り?
写真わかりづらい。
ジャガイモの面取りしたみたいに、ぐるりと一周斜面ができているのです。
オケラベビー "セブン" 観察記3
2017年8月11日
セブンが生まれてちょうど1ヶ月。
体長的にはほとんど成長した様子はないが、トンネルを地上まで掘ってレタスを齧った様子があったりする。赤虫は食べていないか、食べていたとしてもほんのひと齧り程度だ。
広い洗面器の中に、セブンの瓶の中身を全てあける。いつもなら少し水苔を取り除いただけで、ちょこまかとセブンが走り出してくる。
それが、出てこない。
水苔にうまいこと隠れてしまっているのか、少しずつつまみあげては裏返し、表返ししてセブンを探す。
やがて、じっと動かないセブンを発見した。水苔に掴まっているように見える。
そっと捕まえて手のひらに乗せる。
かろうじて生きている。けれど。
もしかして水をあげれば回復するのでは。餌をあげれば回復するのでは。実は脱皮するところだったのでは。
何をしても、元気になる様子はなかった。
こんな状態だけど、体をそっと撫でると、セブンは後ろ脚を震わせた。
セブンのスコップは、もう、ぴくりとも動かなくなった。残りの脚は、自発的に動いているのか痙攣しているのか分からない。
とてもゆっくりと、セブンの最期のときは終わった。
ぴったり1ヶ月の命だった。