ケラのトンネル利用法
2016年11月10日
ケラの幼虫たちは、トンネルをストレッチ器具のように使うことがあります。
窪みにはまって前屈している。穴の入り口に体を押し付けることで、何もない状態よりも深いストレッチ効果を得ている、と思う。
ストレッチする時の穴の使い方はその時その時によって違うけど、「形を利用している」ことだけは確かだ、と思う。
この子の背中から白いものが出て来ているように見えるので、このまま脱皮してくれるのかと期待したけれど空振りだった。カメラのシャッター音に気づいたか、そそくさと穴から起き出し影に潜ってしまった。背中の中央はぴったりと閉じていた。
と、いうことは、普段割れていないように見える背中の中央には、脱皮に備えてあらかじめスリットが入っているんだろうか。きちんとそこから割れるように、殻の薄くなっているラインが。そう考えて観察すると、胸部の背中にもうっすら縦筋が見える。
2016年11月12日
水槽のトンネルは、巣穴と呼べるような空間を持つものが増えて来た。
しかし、今の所は一つのトンネルが完全な形を保っていられるのはせいぜい一週間。いや、一週間持つようになったというべきだろうか。成虫になればより戦略的な巣穴を作る必要があるわけで、その技術を日々磨いているのかもしれない。