ついにケラの脱皮を捉えた
2016年11月28日
午前0時過ぎ
そろそろベッドに入ろう、その前にケラの様子を、と水槽を覗き込むと
うん? どんな体勢なの。
あ、口器を壁に突き刺してる。前に見たやつだ。
私の仮説では、ケラの幼虫は脱皮用の部屋を作って、お尻を溝に、口器を壁に固定して脱皮するとした。まさに想像した通りの姿だ。
iPhone を構えて動画を撮影した。こちらは固定するものがなくて30分、手ブレしながらこらえていた。あまりに重くて編集に時間がかかるので、とりあえずキャプチャを掲載します。
発見した時には、すでに後胸部の背が割れ、妖精姿が露出していた。ちょうど翅のところから出てくるのか。
前胸部が真ん中から割れた。
左右に開き、頭部のキリトリセンも割れ始めている。
口器や脚の先は休み休み慎重に引っ張り出している。
今まで見てきた妖精さんはムーンストーン色だったが、この子はややオレンジがかっていて大理石のようだ。この角度からみた時、お坊さんとか牧師さんとか、そんなイメージが浮かんだ。宗教遺跡っぽい。
口器や脚を無事脱皮させると、時折大きく体をひねって腹部を脱いでいく。これまた慎重だ。人間の子供を産む時に、いきみ逃しをしながらゆっくり出すのに似ている。あれみたいなのを数日に一度やってるのかと思うと頭が下がるなあ。
お尻の方は少し奥に入って遠近がかかっているので、だいたい40mmにはなってると思います。翅がでかい!
色づき膨らんでいくのを観察していたかったが、1時を回ったので諦めた。
起床してからご様子を伺うと、忙しそうにトンネルを改装していた。