オケラステッカー
2016年12月24日
部屋に陽の差さない日が続き、ケラたちの動きは鈍い。大半は壁際を離れて隠れていて、観察する機会もない。
ところで、多くのペット動物はイラストになってグッズになって、飼い主さんや飼い主じゃないけど愛好している人たちが普段身につけたりしているじゃないですか。
私もオケラの飼い主として、オケラ柄の何かを持ち歩いたりしたい。
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ないのか。ないのかよ。じゃあ作るしかないじゃない!
A4サイズにこれだけ並べて家庭用プリンタで印刷することを考えて、できるだけ簡略化した結果です。「なにこれ」と聞かれた時に「オケラ」って答えればいいや。どうせオケラの実物まじまじと見たことある人少ないやろし。
使用例
暖かい場所に集うケラ
2016年12月19日
ケラ達が、日中、日の当たる面に集まっているように見える話はした。
まるで早送りのような動き。新しいトンネルを掘るでなく、餌を食べているわけでもない。何をこんなに焦っているのか。
これだけ活発に動いていると、熱帯魚の水槽のようで楽しい。※個人の感想です。
ケラの飼育方法を調べると、観察するとき以外は箱でも被せて暗くしろとか、赤いセロファンを貼れ(これは実際試して失敗だった)とか書いてあるが、そんな必要はなかった。
水槽はケラが60匹くらい入っているので、内の方に住む子もいれば、あぶれて外側しか場所がない子もいる、という可能性はある。
が、ちびが広々と暮らしている金魚鉢や大小キャンディポットでも、暖かい壁際に過半数の子が集まっていたりする。
ただし、地面に向かって穴を掘り進むケラは、うっかり地面から顔が出てしまうと即座に引っ込む。実のところ、彼らはそこにあるものが透明かどうかはあまりわかっていなくて、自分の周辺に壁があるかないかで危険予知をしているのではないだろうか。
あるいは、ケースの素材が紫外線を通すか通さないかが関係していたりしないだろうか。
ケラの目は二つしかないように見えるが、複眼なので、その二つの中にたくさんの「目」を持つ。複眼は驚異的な動体視力を持つというが、それは赤ちゃんケラがジャンプ中に体をひねって壁を蹴る正確さをみても分かる。
人間はこの3Dの世界を脳内で平面に置き換えて捉えることしかできないが、ケラにはきっと、全く違う見え方なのだろうなあ。
人間には想像できない、再現できない世界だ。
で、あれば、セロファンだの箱だの、浅知恵というしかない。小賢しい。
ケラ末っ子も成長している
2016年12月16日
松山を取り囲む山々に雪が積もったりしてようやく年末気分が盛り上がって来たところだ。
我が家は冬の間は1日中エアコン付けっ放し作戦実施中なので、ケラたちの飼育環境は自然界の気温まで下りはしない。夜でも20度Cは超えているかな。
冬眠的にじっと動かなくなるものなのか、という疑問は誰しも持つと思う。どうだろうか。日中は日の光が入る暖かい面に集まっているように感じるが、四六時中監視している訳でもないから、人間のバイアスでもの言っているだけかもだ。実際、夜もよく活動してご飯もぐもぐしているわけだし。
末っ子らも少なくとも来年の夏には成虫になるわけで、冬の間成長を休むわけにはいかないんじゃないか、と予想している。
食べて、身体中かきむしって、穴掘って、脱皮して、食べて。
妖精状態の末っ子ケラ
ケラの気門
2016年12月8日
気門。
昆虫は「器官呼吸」といって、腹の横にある穴、気門で息をしている。
実を言うと、ケラを飼い始めるまであまり昆虫に興味がなかったので、呼吸の仕組みを知らなかった。
40mm前後に成長したケラたちのお腹に点々があることに、なぜか今まで気づいていなかった。
足で隠れているが、両脇に6つずつかな?
前に、脱皮の翌日のケラを「騎士の鎧のよう」に側面がフリリーだと書いた気がするが、あれはディティールアップではなく、単にまだ規定のサイズに膨らんでいないだけだったようだ。要するにシワがよっていたのだ。
数日経てば、シワが伸びて滑らかになってしまう。逆に考えれば、フリリーな個体はここ2日くらいの間に脱皮した子、というわけだ。
今日のシマ争い。
2匹ともすでに翅がしっかりしているが、水槽組の標準サイズ。下の子がやや大きいかな。トンネルで出会って激しく突き合いをしていた。
突然、両者の動きが止まった。これからボクシングの試合が始まるみたいに、拳と拳を付き合わせたまま、じっとしている。人間にはわからない言葉で会話しているのかもしれないね。
この後、下の子がずるずると下がっていき、上の子はしばらくフリーズしたままだったがそのうち上へ上がっていった。あれ、下の子を追わないのか。やっぱり心と心で会話していたのか。「我ら……互角!」とか。
しばらくのち、下の子がちょっとした水苔ボールを転がしながら登ってきた。上の子がいる場所まで運んで、そのまま壁にしてトンネルを隔ててしまった。
上の子は、陣地が侵されてはたまらんとばかりに反対側から押して抵抗していたが、なんだかうまい具合に両者の力の方向、カッコよく言うとベクトルがそれて、行き交う形になって喧嘩は終了した。
ケラの脱皮動画をアップしました
前回キャプチャをあげたケラ脱皮動画、前述の通り30分以上ありますし手ブレが酷く、そのままでは見るのが辛いので編集しました。それでも5分強あります。退屈するといけませんので音楽をつけてみたりしました。
それではご覧ください。
2016年11月28日
昼前に洞窟みたいなトンネルを発見し、覗き込むと昨夜の子とは違う子が脱皮中だった。
腹部を脱いでいる途中で動けないらしく、じっと15分ほど見つめあった。萌え死ぬかと思った。
2016年12月2日
生乾きの大地に水を撒いた。ケラたちは、渇望していたのかはしゃいでいる(ように見える)。トンネルを走り回ったり、一心不乱に毛繕いをしたり、そんなのが水槽の壁一面で行われているのだ。15、6匹は見えている。壮観だ。
中にはこんなアクロバティックな姿も。
三叉路に掘ったトンネルの形状を利用して、素晴らしい前屈を披露している。ちょうど尻尾(尾葉)を口先でしごいているところだ。人間も、身の回りの建具、家具を利用してストレッチするといいですよ。無理ない程度にどうぞ。
キャンディポット(大)組が陣地争いをしている。
水槽組と見比べると、トンネルの壁がまだスムースじゃない。体の成長とともに、技術も徐々に成長したことがよくわかる。
ついにケラの脱皮を捉えた
2016年11月28日
午前0時過ぎ
そろそろベッドに入ろう、その前にケラの様子を、と水槽を覗き込むと
うん? どんな体勢なの。
あ、口器を壁に突き刺してる。前に見たやつだ。
私の仮説では、ケラの幼虫は脱皮用の部屋を作って、お尻を溝に、口器を壁に固定して脱皮するとした。まさに想像した通りの姿だ。
iPhone を構えて動画を撮影した。こちらは固定するものがなくて30分、手ブレしながらこらえていた。あまりに重くて編集に時間がかかるので、とりあえずキャプチャを掲載します。
発見した時には、すでに後胸部の背が割れ、妖精姿が露出していた。ちょうど翅のところから出てくるのか。
前胸部が真ん中から割れた。
左右に開き、頭部のキリトリセンも割れ始めている。
口器や脚の先は休み休み慎重に引っ張り出している。
今まで見てきた妖精さんはムーンストーン色だったが、この子はややオレンジがかっていて大理石のようだ。この角度からみた時、お坊さんとか牧師さんとか、そんなイメージが浮かんだ。宗教遺跡っぽい。
口器や脚を無事脱皮させると、時折大きく体をひねって腹部を脱いでいく。これまた慎重だ。人間の子供を産む時に、いきみ逃しをしながらゆっくり出すのに似ている。あれみたいなのを数日に一度やってるのかと思うと頭が下がるなあ。
お尻の方は少し奥に入って遠近がかかっているので、だいたい40mmにはなってると思います。翅がでかい!
色づき膨らんでいくのを観察していたかったが、1時を回ったので諦めた。
起床してからご様子を伺うと、忙しそうにトンネルを改装していた。
ケラの部屋づくり
2016年11月19日
金魚鉢で脱皮した子を見つけた。
こんなちっちゃい子の妖精姿は初めてみた。真っ黒お目目がキュート。
人間かカメラか他の子の気配を察知してトンネル内をウロウロ。危険がないことを確信したか、またこの位置で休憩し始めた。
この状態の時は新しくトンネルを掘ることはない様子なので、あらかじめ脱皮用のトンネルを確保しているのだろうと思う。
2016年11月20日
ケラはトンネルを掘る時、ただ進行方向に掘り進んでいるわけではないようだ。餌に向かってピンポイントに縦穴を掘っていたり、地面の約1cm下に水平に掘ってどこからでも餌にアプローチできるように工夫していたりする。
掘り方も、ただ搔きわけているだけではない。時には数センチ先から水苔の塊を転がして別の場所に移動させる行動も見られる。「ここはもう少し掘って、あそこの穴は塞ごう」と、なんらかの目的を持って建造しているようだ。
それにしても、
外光をふんだんに取り入れた部屋。
もう、地上となんら変わらないではないかと思うけど、ケラにとっては違いがあるんだろうな。このトンネルの住ケラも、水苔の塊をあっちへやりこっちへやりしてリフォームを繰り返している。
気にいるお部屋ができるといいね。