オケラと暮らす日記

オケラ(ケラ)を飼育しています。

その頃、幼いケラたちは

2016年11月18日

水槽以外の飼育瓶の子らも、順調に育っている。

金魚鉢組、大キャンディポット組はこんな感じ。餌もよく食べるようになった。

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末っ子はしばらくあまり人間が与えた餌を食べなかったが、上の子らもなぜかこのくらいの時に水苔しか食べなかったので、そういう習性かもしれない。

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だまし絵みたいになってるなあ。ちょうど画像の中央あたりにいますよ。

ようやくパンダ柄を脱皮して、ウナギ色になった。8mmくらいかな。赤ちゃん時代終了だ。

赤虫をお腹いっぱい食べてピンク色になっている。この子らもそのうち30mm超えたりするのか。ウヒョ〜。

ケラは只今食欲旺盛

2016年11月15日

水槽組の餌の減りが早くなってきた。皆成長しているのだから当たり前だ。最近は朝晩の2回、動物性のものを入れるようにしている。それで地上に少し残るくらい。

葉っぱものは、水苔の水分を吸って時間が経ってもパリッとしている。なので3日程度取り替えずに置いておくこともある。その間にだいたい食べ尽くすので、あとは悪くならないうちに取り除く。

レタスはどう保存しても外側からぐったりしてくるものだが、そんな元気のない葉もケラの飼育瓶に入れておくと活き活きと蘇る。面白い。

 

水槽の一番深いところに陣取っているデネブ級が、長い縦穴を掘ってレタスを食べにやってきた。

www.youtube.com

人間の人差し指がスポッと入りそうな穴だ。こんなの外で見かけても、虫が開けてると思わないかもなあ。

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2016年11月16日

この勢いならキャットフードもモリモリ食べるんじゃないかと思ってばらまいておいたら、半分くらいは地中に埋めていた。

でも、あまり人気はないみたい。

ケラのトンネル利用法

2016年11月10日

ケラの幼虫たちは、トンネルをストレッチ器具のように使うことがあります。

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窪みにはまって前屈している。穴の入り口に体を押し付けることで、何もない状態よりも深いストレッチ効果を得ている、と思う。

ストレッチする時の穴の使い方はその時その時によって違うけど、「形を利用している」ことだけは確かだ、と思う。

この子の背中から白いものが出て来ているように見えるので、このまま脱皮してくれるのかと期待したけれど空振りだった。カメラのシャッター音に気づいたか、そそくさと穴から起き出し影に潜ってしまった。背中の中央はぴったりと閉じていた。

と、いうことは、普段割れていないように見える背中の中央には、脱皮に備えてあらかじめスリットが入っているんだろうか。きちんとそこから割れるように、殻の薄くなっているラインが。そう考えて観察すると、胸部の背中にもうっすら縦筋が見える。

 

2016年11月12日

水槽のトンネルは、巣穴と呼べるような空間を持つものが増えて来た。

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しかし、今の所は一つのトンネルが完全な形を保っていられるのはせいぜい一週間。いや、一週間持つようになったというべきだろうか。成虫になればより戦略的な巣穴を作る必要があるわけで、その技術を日々磨いているのかもしれない。

ケラ幼虫、脱皮前の謎行動

2016年11月7日

この日見つけた脱皮直後の子は、抜け殻を食べる前に縦長のトンネルを登ったり降りたりしていた。

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なので、抜け殻が比較的綺麗な状態のところを観察できた。とはいえ、写真では分かりづらいな。頭部、胸部がぱっくり割れて、寝袋のようになっている。この子は背を下にして出てきたようだ。写真では殻と上下が逆の体勢だが、まだ白っぽいくせにアクティブに動き回った結果だ。

 

この子は前日、ちょっと面白い行動をしていたのを覚えている。このトンネルは体に対するサイズが大きいので、もしかすると他の大きい子が掘ったものを乗っ取ったのかもしれない。最初に気付いた時、この子は4本の口器を壁に突き立ててじっとしていた。そんなケラを見たのは初めてだったので、興味を惹かれて観察していた。

しばらくのちに、この広めのトンネルの中を所在なさげにウロウロしながら、壁の水苔をほんの少しだけ前脚シャベルですくって移動させるということをし始めた。前脚と口器を軽く壁に押し付け、少し移動してはまた同じことを繰り返してみたり。

トンネルを新たに掘る時はもちろん、壁を均して補強するときでもケラ幼虫たちの動きはもっとダイナミックだ。こんな、コンマ何ミリをどうこうする職人のような動きは見られない。充電中の iPhone を取りに行く間に何かが始まってしまうんじゃないかと思うとその場を離れられず、動画はない。結果としてはその時は何も起こらなかったが。

 

そして脱皮。脱皮はやはり観察していない時に始まり、終わっていた。しかし、この抜け殻を見てある仮説を思いついた。

殻のお尻の方は、トンネルの行き止まり、狭くなったところに押し込まれたようになっている。そして、口器と前脚は、壁に接している。

もしかすると、脱皮する時、口器の先を壁に突き刺し、体を固定しているんではなかろうか。

 

これから先、何度こういう機会があるかわからないが、観察できるものならそのあたりにも注目していこう。

 

2016年11月8日

デネブ級は水槽の角のところが気に入っているようで、観察しにくいことこの上ない。いや、奥に住まいを移されるともっと無理か。ともかくサイズを計測しようと人間は四苦八苦している。32mm はありそうだ。サイズだけなら立派な大人だ。

ケラ、大人びる

2016年11月4日

昨日早朝小さな翅を持って脱皮した子が色づいた姿を見せてくれた。

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小さいけれど、片側2枚、しっかりとした翅だ。いきなり成虫の翅が生えるのではなく、脱皮を繰り返して徐々に成長していくんだなあ。害虫駆除のサイトで読んだ回数より、ずっとたくさん脱皮している気がする。

 

2016年11月5日

夜、部屋の明かりをつけると1匹のケラが地上に這い出してきた。観察しやすくて良いなどと喜んでいる場合ではない。これまでに2度あったのでもう覚えた。ダメなんだね…?

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蓋を取ってガラス越しではない姿を撮影した。この角度ではわからないが、この子もお尻がなくなっている。もう邪魔しないからゆっくりおやすみ。

 

2016年11月6日

朝、カビの生えた餌を新しいものと入れ替えるなどしていると、水槽の底に巨大なトンネルを建造していたデネブ級が、縦穴をよじ登り始めた。久しぶりにカメラに収められることを期待して準備した。底近くはガラスの写り込みが激しくて肉眼でも見えづらい。照明をつけたり消したり手前に黒いもの(リモコン)を置いたり。

また脱皮したようだ。形が複雑になっている。腹部のキワがフリリーになって、騎士みたいやん!

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あっ!

翅が!

 

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むちゃくちゃ立派になってる!!

翅が大きくなったので、相対的に腹部が短く見える。成虫と幼虫のスタイルの違いはこんなふうに出るんだ!

どうも昨日にでも脱皮したところのようで、抜け殻を一心不乱に貪っている。抜け殻を食べることをDNAに書いて生まれてきたと、確信させる食べっぷりだ。

 

この調子なら、今年中に鳴き出すんじゃないかと期待せずにいられない。

ケラと柿と小さな翅

2016年11月1日

実家から柿をもらってきたので、おすそ分け。個体によって好みが違っている場合に備えて昆虫ゼリーや赤虫も新しいものを入れておいた。

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末っ子らの水苔は、きれいなものに変えてやった。

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引っ越しの時の要領で数を数えた。左の瓶は2匹減って6匹、右の瓶は8匹全部生き残っている。たくましい。

 

2016年11月2日

この日は定休日で、朝早くから留守にしていた。帰宅したのは日付をまたいで2時近く。1日人間の気配の消えた部屋で、ケラたちはどんな風に過ごしたんだろうか。少しは「はね」を伸ばせたかしら。

 

伸ばせたようです。

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気がついた時にはもうだいたい脱いでしまっていた。

しかし、殻の様子が少しわかる。胸部の上側を割って出てきてるんじゃないか、これ。

時々、人間から見れば「苦しいんじゃないの」と感じるような、胸部と腹部の間を極端な「くの字」に折り曲げたポーズでじっとしているが、あれはこれに繋がる行動だったんだろうか。

この子はデネブ級にはまだまだ及ばない、20mm弱のサイズの子だが、背中に翅パーツがあるのがよくわかる。

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でもまだ成虫というほどでもない気がする。色が出てくればはっきりするかな。

 

先日発見した怪我した子が、また、地上に這い上がってきていた。腹部が半分くらいの長さになっていて、尾葉が黒ずみ、ぽろっと取れてしまいそうだ。今までどこかに隠れて生きていたんだなあ。

でも、もう無理みたいだ。よたりよたりと地上を這って、とうとう動かなくなってしまった。

 

とにかく。この時点で時計は4時10分前を告げていたので、そのままにして人間は寝た。

 

2016年11月3日

脱皮したトンネルは残っていたが、ケラの姿も抜け殻もなかった。ご苦労さん。

ところで、柿は召し上がりましたか。

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ほとんど残っていないように見えるけど、頑張って埋めた結果らしい。埋めたということは、食べる意思はあるんだろう。よしよし。

 

怪我していた子は、夜見たままの場所で、死骸になって横たわっていた。

なんとなく、少しでも早く葬ってやれないかという気分になって、柿と同じくらいの深さまで埋めた。

ケラ幼虫とベビーリーフ

2016年10月30日

飼育瓶に入れておいたベビーリーフにかじられた跡がたくさんあった。数種のミックスリーフなのだが、よく食べられているものとほぼ無傷なものがある。今後効率的に給餌(ケラが食べないものは人間が食べる)するため傾向を調べてみる。

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これは水槽組の食べ残し。なんの赤ちゃん葉っぱなのか、中原採種場(株)さんの写真と見比べながら調べた。自信ない奴もあるけど、まあ、買ってきたときに見分けられれば名前はどうでもいいか。

 

食べられている箇所に関しては、だいたい地面に一番接していたところなので、デトロイト or ビートの真ん中の方に人気があるわけではない。他の葉も同様。

ホウレンソウとエンダイブには、少しだけかじってやめたようなのもある。あまり好きじゃなかったかな。

グリーンロメインが全く人気ない。次からは人間が食べよう。

水菜はくしゃくしゃになってしまっているが、小さめの葉はかなり食べられていた。大きいのは食べられていないが、味が違うのか硬さなのか、それともおいた場所が悪かったのかなあ。

 

金魚鉢組、大キャンディポット組はどの葉っぱもあまり食べてないようだ。最近、瓶の下の方の新しい水苔の中によくいるようなので、水苔食べる方がいいと思っているのかもしれない。それなら、末っ子たちにも新しい水苔を与えてやった方がいいかな。今度入れ替えしてみよう。

 

末っ子の瓶の一つでは、小さな水菜がボロ切れみたいに食べ散らかされていたが、そのほかは手をつけられていない。

 

なるほど、水菜なら手に入りやすくていいぞ。

夕方店を中抜けして近所の商店で水耕栽培の水菜を買い求め、手始めに水槽組に与えたが、さっき見たら水菜は食べずに今朝人間の食事から取り分けしたキャベツの千切りをもぐもぐしていた。