脱皮直後の白いケラを愛でる
2016年10月21日
一度デネブの脱皮直後を発見した時は、白い全身を見せてはくれなかった。その後も何度か様々なサイズの子ケラたちが予兆を見せたが、脱皮自体は人目につかないところで済ませてしまうらしく、未だにその場面には遭遇していない。何百回とあっただろうに、一度も。
22時過ぎ。仕事中自室を暗くしていたため油断したであろう1匹が、まさに脱皮直後ですといった弱々しい姿でトンネルにいた。
15mmくらいの小さい子だ。先日身体中カキカキしていた子とは別の子だ。脚がしっかりしないのだろう、何度もずるっと下がっては壁に掴まり直している。脱皮した殻はどこだろう。どんな風に脱皮したのか類推できるようなものが何もない。残念。
お尻が反り返っている。古い殻の中では折りたたまれてでもいたのか。
ケラの幼虫は尻尾(尾葉)の間に水滴のようなポッチがあるが、それがとても大きい。消化器官がはみ出ているんだろうか。
1時間ほど経つと、背中から黒っぽくなって来た。胴が膨らんできて、お尻のポッチも引っ込んできたようだ。
2時間。体勢が変えられるほどにはしっかりしてきた。私の就寝時間なので、あとはゆっくりおやり。
9月下旬生まれ、金魚鉢チーム
10月4日にすでに産室脱出を済ませていた金魚鉢チーム、大キャンディポットチームは、地上を歩き回ったり壁を登ろうとして落っこちたりの、冒険活劇を見せてくれる。少年は荒野を目指すものと相場が決まっているのだ。
彼らの掘ったトンネルかな? と思えるスリットも出来始めた。
前脚ショベルの使い方がたどたどしい。初めてスプーンを自分の口に運んだ人間の子供のようだ。かわいい。