ケラの、子育て/ケラの子、育て 2
2016年9月5日
ケラのメスは、土を固めて産室を作る。中には30個くらいの卵が入っている。その産室を守るために、子の産室脱出まで餌も食わずにそばで守るそうだ。卵から孵った子は産室の中で2回ほど脱皮してから外の世界へ這い出していく。それまでの間、お母さんケラが餌を運ぶとも言われる。真偽不明。
餌の減っていない日があったので、なるべく産室のそばを離れないようにはしていたのだろうと思う。産んでから子の巣立ちまで片時も離れず、ではなく、絶食は長くて3日だったけど。
それを踏まえてのこの日。
わあ、ちっこいのがいっぱいいる!
先日発見した子より一回り小さい子らが、ちょこまかと走り回っている!
ここに写っているのはそのほんの一部。あまりに小さいので引きで撮ると写らないのです。
おそらくこの日が産室脱出の日。先日の子はきょうだいの中で特別早熟だったんだ。
大ケラと違ってセロファン貼ってない方の壁伝いにトンネルを掘る姿を惜しみなく見せつけてくる小ケラたち。あかん、仕事にならん。いつまでも見続けてしまう。実際には永遠ということはないが30分程度は見続けてしまっていた。
数時間おきに観察すると、大ケラの建造したトンネルは崩れさり、2mmφほどのトンネルが徐々に増えていく。餌食べてない大ケラは、もしかして餓死してしまったのかな。
トンネルの途中で出会ったりすると、性格の違いがあるのか、お前どけよと頭突きかまし合うヤツとすぐに方向転換して逃げるヤツおる。
元気だなー、かわいいなー。
2016年9月8日
餌が全然減らない。野菜を入れても赤虫を入れても。
ちびっこたちは相変わらず元気にトンネル工事をしているが、何を食べているのかしらん。
T沢さんが来店された。
あの、餌皿から出られなくなってたチビを見つけてから、もうT沢さんに報告したくて報告したくて、やっと報告できました。
「こんな展開になるとは、思ってもみなかった〜!」
そのリアクションが楽しみだったんですよ、T沢さん。
施術後、実際にケラ瓶を見せて差し上げた。
「ちょっとわかりにくいんですけど、じっと目を凝らしていると、動いているのが見えてきますよ」
これはこの時期不思議だったんだが、パッと見た時にはみんな土の中に隠れているように見えるのに、じーっと注目していると、突然出てきたみたいに判別できるようになる。クロノスタシスみたいなもん? 違う?
「これ、土の中がどうなっているのか気になりますねえ!」土の中がどうなっているのか気になるT沢さんが気になる。Tシャツに「もやし」って書いてあるし。
「ぜひ、お宅拝見(はいけ〜ん)して、写真撮っておいてください!」
T沢さんの期待に応えるためにも、その晩のうちにお宅拝見(はいけ〜ん)しようと心に誓った。
検索した。これか。