オケラと暮らす日記

オケラ(ケラ)を飼育しています。

【緩募】オケラオスメス鑑定士【経験者歓迎】

2017年月16日

水槽組の成虫化が次々と進んでいる。鳴き声は相変わらず短くかすかだが、尻上がり、尻下がりの2種類のメロディーで聞こえてくる。2種類が輪唱したり、合唱したりしていることもたまにある。録音は例によって失敗する。

成虫を壁際に見つけるとカメラを向けることにしているが、反射でうまく撮影できず苛だたしい。

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下の写真の子は前翅の模様が複雑な気がする。でも後翅が長いなあ。オスだろうか。メスだろうか。

 

ところで。

ほとんどの成虫は体長 35mm を超すが、たまに 30mm くらいでもう羽化してしまっている子を見かける。同じ両親から生まれても、結構個体差があるようだ。

 

土日は全国を寒波が襲い、センター試験受験生を凍えさせた。我が家の室温は暖房を入れて 20度を切るくらい。このくらいなら、ケラは餌も食べるし成長するし、鳴く。

次々と羽化するオケラたち

2017年1月7日

空耳かもしれないと思っていた。

長女が羽化した日から、「ぐりり」または「ぎろろ」という生物的な音が、かすかに水槽から聞こえる気がしていた。成虫のケラの鳴き声を待ちわびるあまり、換気扇か冷蔵庫が軋む音を聞き間違えているのかもしれないと思った。

ところが、正月に遊びに来ていた友人が「今鳴いた?」と聞く。やはり鳴いているのか? 録音機を構えて近づくと、何の音も出さない。こちらが他のことに気を取られている時に限って「ぎろろ」と聞こえる。

半信半疑のまま、年末年始は過ぎていった。連休中あまり出かけもせずにいたが、鳴き声が聞こえるのは決まってこちらが漫画か iPhone に集中している時だ。夕方何時頃、のような決まった時間に鳴くのなら準備のしようもあるが、全く法則がない。

食餌がそうであるように、人の気配があると鳴かないのかもしれない。当店閉店時間の22時過ぎ、iPhone の音声メモを起動し水槽の蓋の上にそっと置き、私は素知らぬ顔で閉店作業に取り掛かった。ケラたちのそばを離れ、看板を仕舞ってライトを落とす。釣り銭を数え、洗濯物をカゴに入れる。およそ10分。

およそ10分の録音を再生する。遠くで看板を仕舞う音、お札を数える音まで拾っている。これは、ケラの鳴き声は雑音に紛れてしまうかな?

注意深く耳を傾けること3分20秒、聞こえた!

 

3分も待たずと済むように編集しました。一瞬ですのでお聴き逃しなく。雑音も拾っておりますので音量にはご注意ください。

soundcloud.com

ぐりり」「ぎろろ」あるいは「てけ・り・り」と短く鳴く音が、はっきりと聞こえる。すごい!すごい! YouTube で聞いたどの鳴き声とも全然違う。羽化したばかりだから? それともこれがメスの鳴き声?

 

日に日に成虫が増えているので、水槽の中にはきっと大人のオスも大人のメスもいると思う。しかしまだオスがメスを呼び「ジーーーーーーーーーーーー」と連続して鳴く音は聞こえたことがない。

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大人たちはなぜかよく集会している。

末っ子ケラ再び引越し

2016年12月31日

末っ子の飼育瓶は通気性の問題なのか餌にすぐカビが生える。カビの生えた餌は周りの水苔ごと捨てるので、水苔がかなり減ってしまった。体長 8mm 程度まで育っている子もいるので、大きい瓶に移すことにした。調理用具の店で手に入れた透明のプラスチック瓶はそこそこの大きさなので、2瓶に分けていた末っ子らをひとつに同居させることにした。

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まずひとつ、瓶の中身をあけると、7匹のちびっこがいた。1匹しか減っていない。

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作業中に友人が来たので、少し手伝ってもらった。

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指の間に潜ろうとしている。かわいい。

 

もうひとつの瓶では、6匹全部生きていた。すごい。でも、そのうち1匹は背中に傷があったので、長生きできないかもしれない。

 

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新しい水苔で、よいお年をお迎えください。

祝☆オケラ成人! もとい、成虫!

2016年12月26日

タイトルの通り。とうとう、完全に羽化したケラを発見しました!

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元から生えていたトレンチコートのストームシールドみたいな前翅の下で、長い後翅がお尻まで伸びている。鋭いヤスリのような外見の部分しか露出していないが、ここに空も飛べる翅が収納されていて、いざとなるとジュディオングの「魅せられて」の衣装のように美しく拡げられるのだ。

 

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翅の模様がシュッとしている。デネブ!君は女!?

オスは翅を擦り合わせて大声で鳴かないといけないので、複雑な模様になるそうです。

 

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お腹にシワが寄っているので、羽化は24日〜25日ごろと推定される。七夕に出会った二人の間に産まれた子がクリスマスに成人(虫)。なんか恋愛方面で縁起良さそうだな。縁結びのオケラ。ハッピーホリデー。

体長は35mm くらい。シワが伸びるともうちょっと大きいかも。

オケラステッカー

2016年12月24日

部屋に陽の差さない日が続き、ケラたちの動きは鈍い。大半は壁際を離れて隠れていて、観察する機会もない。

ところで、多くのペット動物はイラストになってグッズになって、飼い主さんや飼い主じゃないけど愛好している人たちが普段身につけたりしているじゃないですか。

私もオケラの飼い主として、オケラ柄の何かを持ち歩いたりしたい。

 

【 オケラ グッズ 】検索

 ないのか。ないのかよ。じゃあ作るしかないじゃない!

 

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A4サイズにこれだけ並べて家庭用プリンタで印刷することを考えて、できるだけ簡略化した結果です。「なにこれ」と聞かれた時に「オケラ」って答えればいいや。どうせオケラの実物まじまじと見たことある人少ないやろし。

 

使用例

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暖かい場所に集うケラ

2016年12月19日

ケラ達が、日中、日の当たる面に集まっているように見える話はした。

www.youtube.com

まるで早送りのような動き。新しいトンネルを掘るでなく、餌を食べているわけでもない。何をこんなに焦っているのか。

これだけ活発に動いていると、熱帯魚の水槽のようで楽しい。※個人の感想です。

 

ケラの飼育方法を調べると、観察するとき以外は箱でも被せて暗くしろとか、赤いセロファンを貼れ(これは実際試して失敗だった)とか書いてあるが、そんな必要はなかった。

水槽はケラが60匹くらい入っているので、内の方に住む子もいれば、あぶれて外側しか場所がない子もいる、という可能性はある。

が、ちびが広々と暮らしている金魚鉢や大小キャンディポットでも、暖かい壁際に過半数の子が集まっていたりする。

 

ただし、地面に向かって穴を掘り進むケラは、うっかり地面から顔が出てしまうと即座に引っ込む。実のところ、彼らはそこにあるものが透明かどうかはあまりわかっていなくて、自分の周辺に壁があるかないかで危険予知をしているのではないだろうか。

あるいは、ケースの素材が紫外線を通すか通さないかが関係していたりしないだろうか。

 

ケラの目は二つしかないように見えるが、複眼なので、その二つの中にたくさんの「目」を持つ。複眼は驚異的な動体視力を持つというが、それは赤ちゃんケラがジャンプ中に体をひねって壁を蹴る正確さをみても分かる。

人間はこの3Dの世界を脳内で平面に置き換えて捉えることしかできないが、ケラにはきっと、全く違う見え方なのだろうなあ。

人間には想像できない、再現できない世界だ。

で、あれば、セロファンだの箱だの、浅知恵というしかない。小賢しい。

ケラ末っ子も成長している

2016年12月16日

松山を取り囲む山々に雪が積もったりしてようやく年末気分が盛り上がって来たところだ。

我が家は冬の間は1日中エアコン付けっ放し作戦実施中なので、ケラたちの飼育環境は自然界の気温まで下りはしない。夜でも20度Cは超えているかな。

冬眠的にじっと動かなくなるものなのか、という疑問は誰しも持つと思う。どうだろうか。日中は日の光が入る暖かい面に集まっているように感じるが、四六時中監視している訳でもないから、人間のバイアスでもの言っているだけかもだ。実際、夜もよく活動してご飯もぐもぐしているわけだし。

末っ子らも少なくとも来年の夏には成虫になるわけで、冬の間成長を休むわけにはいかないんじゃないか、と予想している。

食べて、身体中かきむしって、穴掘って、脱皮して、食べて。

 

妖精状態の末っ子ケラ

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